協会概要

日本で初めて韓国・朝鮮語の検定試験を実施する団体として、1992年10月9日(ハングルの日)にハングル能力検定協会を設立しました。
 設立当初の理念は、1.当協会が日本にて韓国・朝鮮語の普及に尽力し、2.南北どちらの正書法も認め、学習成果に正確な評価を下し、3.将来南北の正書法統一に貢献できるようにすることです。
 現在もその理念を貫き、韓国・朝鮮語学習者のための価値ある資格試験実施を目指しています。


「ハングル」能力検定試験の実施

「ハングル」とは「大いなる文字」という、朝鮮固有の文字です。 協会では「韓国・朝鮮語」を統括する意味で「ハングル」を試験名に用いています。
 「ハングル」能力検定試験(以下「ハン検」という)は、日本で6番目の外国語検定試験として1993年6月27日に第1回目が行われました。(韓国・朝鮮語の検定としては世界初)当検定は、日本語を母語とする学習者にとって何が難しく、何が易しいのかを把握し、総合的でバランスのとれた評価を目指しています。


「ハングル」能力検定試験の実績

1993年6月の第1回試験は東京、大阪、福岡で実施され2,010名の方が受験されました。
ハン検は年2回(6月と11月)の検定試験を実施し、2017年秋季第49回までの出願者数は398,256名、合格者は213,487名です。
 2002年に日韓共催で行われた「サッカーワールドカップ」を契機に受験者が急増、また2004年から巻き起こった「韓流」ブームで学習者は更に増え、受験者も増加し、第23回検定試験では1万人を突破しました。
 現在、学生、会社員、主婦、自営業、公務員と職種を問わず年齢は6才から87才までと幅広い受験者層となっており、第1回~第49回の出願者累計が39万名を越えました。
 試験会場も全国主要都市をはじめ各地に準会場が設置され、多くの受験者に地元で検定試験を受けていただけるよう会場拡大に努めています。


「ハングル」能力検定試験の社会的地位

  • 韓国・朝鮮語検定では、日本で一番歴史が長く、唯一日本語母語話者のための検定試験。
  • 全国主要都市の会場と全国各地に準会場を設置。
  • 1999年9月に「特定非営利活動法人」として、東京都の認可取得。
  • 多数の高校、大学等で当検定資格を単位として認めている。(小樽商科大学、獨協大学、神田外語大学、東京成徳大学、慶應義塾大学 法科大学院、立教大学、学習院女子大学、神奈川大学、関西大学、奈良教育大学、島根大学、長崎外国語大学、大分大学 等 他多数)
  • 2012年12月より1級合格者が通訳案内士試験の韓国語筆記試験免除対象になるなど、上級合格者の資格活用の幅が広がっている。
    語学教室の開講、講師就任、翻訳・通訳業、企業での採用条件としている 。
  • 東京都では語学ボランティアを採用する際の基準にしている。
    ※当協会は学術的な団体であり、特定の政治・宗教・思想団体とは一切関係ありません。

「ハングル」能力検定試験の特徴と今後の方向性

  • 特徴
      ハン検は次の2点において特徴的な検定試験であります。
    第一に、ハン検は、一般の韓国・朝鮮語学習者というよりは、日本語を母語とする学習者に特化した検定であるという点です。
      一般的に外国語学習においては、学習者の母語(第一言語)がプラスにもマイナスにも作用すると言われていますが、日本語を母語とする韓国・朝鮮語学習者と日本語以外の言語を母語とする韓国・朝鮮語学習者の間には、そのような作用の面で様々な違いがあるものであります。「ハングル」能力検定試験は、日本語を母語とする学習者ならではの長所や短所を考慮し段階的に各級の出題基準を定めるとともに、特に間違いやすい点については取り立てて出題することで、より正確なレベル判定を目指すなど、日本語を母語とする学習者に特化した検定試験となっています。また、「ハングル」能力検定試験の受験者の多くが主に日本国内で学習・生活しているという学習環境、言語使用環境を考慮した語彙や題材の選定などを行い、初級の設問には日本語を、上級の出題では日本語との翻訳問題を取り入れています。
      第二に、ハン検は、南北いずれの正書法も認めているという点です。 南北いずれの正書法も認めるということは、記述式試験の解答が南北いずれかの正書法で統一されていれば正解とするということだけではなく、語彙や連語、助詞や語尾のリストなどにおいても、南北の正書法にズレがある場合にその両方を提示しどちらも認めるということであり、また上の級の試験(例えば、長文読解)では、南北それぞれの正書法で書かれた文章を出題の材料にするということです。
      これは、南北いずれかの正書法で学んだ学習者(受験者)について、その学習成果に正確な判断を下すためのものであると同時に、ハングル能力検定協会が、将来南北の正書法統一に貢献できるようにするという、協会創立以来の理念の反映であります。
      以上2つの特徴は、ハン検の活動が呼び水となり、現在韓国内外(日本国内も含む)で実施されている韓国語能力試験(TOPIK)と「ハングル」能力検定試験の最も大きな相違点であり、ハン検の大きな特徴であると言えます。
  • 今後の方向性
      韓国・朝鮮語の普及においてより幅広い層への言語の普及と日本での韓国・朝鮮語学習者のコミュニケーション能力の向上が望まれる今日、ハン検は2006年春季第26回検定試験から出題基準、出題形式を改めコミュニケーション能力を重視することにしました。
     2004年秋季に全国でアンケートを実施した結果、これまでは「単語の試験」、「文法重視」、「上級は文学的な表現の翻訳試験では」という意見が多く、より実用的な検定として受験者の「ハングル」能力を公正に評価し、学習者の実力アップの一助となる検定でありたいと願っています。
     また2018年第50回検定試験からは、過去の試験実施経験を踏まえ、受験者の皆さまの様々な要求に対応すべく、従来の「各級レベルの目安と合格ライン」はそのままに、より受験しやすい試験となるよう、試験実施方法と一部問題形式を見直すことといたしました。  今後も、当協会は受験者の声に耳を傾け、新しい時代を生きる韓国・朝鮮語学習者のためのより充実した検定試験実施を目指していきます。

特定非営利活動法人
ハングル能力検定協会